【リウマチと検査】何を信じて行動すればいいのか迷っているあなたへ

こんにちは、いなざわです。

 

「私リウマチかも…」と思うときって、大きく分けると2つのパターンがあると思います。

 

1つ目はリウマチと疑われる症状があらわれ始めた時

2つ目は健康診断や人間ドッグなどでリウマチの疑いがあるような検査結果が出た時

大体こんな感じだと思います。

 

そこで迷ってしまうのが、

  • いつ
  • どこで
  • どんなタイミングで
  • どんな治療を受ければよいのか
  • それとも様子見でいいのか

こんなことです。

 

そしてこんなことも思うかもしれません。

「病院での診断結果は本当に合っているの?」

「先生によって診断結果が違っていて、誰を信じたらよいかわからない…」

 

そしてインターネットなどで調べてみる。

 

だけど情報がありすぎて、余計に頭が混乱してしまう…。

 

なぜこのようなことが起こるのかというと、

  • リウマチという病気自体の特性
  • 検査のタイミング
  • 検査結果に対する判断基準

など様々な要素が事態を複雑化しているからです。

 

でも、もしこれらのことが頭の中で理解して整理できれば…

あなたにとって必要な行動(すぐに治療が必要、とりあえず様子を見るなど)がわかるかもしれません。

 

今回は「【リウマチと検査】何を信じて行動すればいいのか迷っているあなたへ」についてお伝えします。

 

関節リウマチとは

検査のお話をする前に、まずは関節リウマチがどんな病気かを知る必要があるでしょう。

 

関節リウマチとは

リウマチとは「関節に炎症を起こして破壊してしまう女性に多い原因不明の病気」です。

 

関節の炎症によって痛み、発赤、発熱、腫れが見られ、やがて関節が破壊されて、関節自体がうまく機能しなくなっていきます。

関節炎が起きやすい部分は肘、手首、手の指の第2・第3関節、膝、足首、足の指の付け根の関節です。

女性が圧倒的に多く、8~9割が女性です。

30歳代から増えはじめ、40歳代が発症のピークです。

 

発症早期はあまりハッキリと症状が出ないことが多いようです。

比較的早い時期に感じる自覚症状としては微熱が続く、体がだるい、顔色が悪い、体重が減った、気分がすぐれない、汗をかきやすい、イライラする、手足がしびれるなどです。

これらは自律神経失調症のような症状でもあります

また発症早期は検査をしてもリウマチ反応が出ないことも多く、風邪や自律神経失調症と診断されることもあります。

 

時間の経過とともに、手足の小さな関節が炎症を起こしはじめます。

そして朝起きた時に関節のこわばりや痛みを感じます。

 

やがてこわばりや痛みを感じる関節が肩や肘、膝など大きな関節に広がっていっていきます。

そのまま放っておくと関節の炎症が強くなって、やがて関節は破壊されて変形を引き起こします。

そうなってしまうと関節が自然に元通りになることはなく、変形した関節を抱えた状態での生活を強いられてしまうのです。

 

リウマチは原因不明の病気

関節リウマチがなぜ起こるのか、はっきりした原因はわかっていません。

明らかになっていることはこの病気のベースは免疫の異常がかかわっているということです。

 

免疫とは体内に異物(抗原)が侵入したとき、これを攻撃する武器(抗体)を作って異物を攻撃し、体外に排出する防御システムをいいます。

このシステムがうまく作動して異物(抗原)が無くなれば、攻撃する武器(抗体)も消えます。

ところが、抗原が消えてもいつまでも消えない抗体や、本来は攻撃対象ではない自分の体に攻撃を仕掛ける抗体ができてしまうことがあります。

これを自己免疫疾患といいますが、関節リウマチもその疾患の1つです。

 

リウマチに限らず、自己免疫疾患は総じて女性のほうが罹る確率は高くなっています。

女性の方が出産に備えて高度な免疫システムを持っていること、自己免疫作用を高める女性ホルモンなどが影響していると考えられます。

 

リウマチは全身病

昔はリウマチは関節の病気であるという認識でした。

しかし最近ではリウマチは関節だけではなく、全身病という認識となっています。

 

リウマチは関節の慢性的な炎症によって、数多くの炎症物質が作られます。

この物質が色々な臓器や血管に攻撃をしてしまうのです。

骨粗鬆症、動脈硬化、アミロイドーシスなどを引き起こします。

アミロイドーシスとはアミロイドという異常なたんぱく質が様々な臓器に蓄積し、臓器の機能を悪化させる病気です。

他には肺や目などの病気にもなることがあります。

 

さらには作られた炎症物質によって、血管そのものにも炎症が起きます。

そのため血流が悪くなって組織障害や壊死も起こります。

特にリウマチ患者さんが多い訴えは、手足のしびれや浮腫み、指先が青白くなるレイノー症状などです。

レイノー症状とは発作的に手足の血流が悪くなって、皮膚の色が蒼白または紫色(チアノーゼ)になり、痛み、冷感、しびれ感を自覚し、次いで血液の流れが回復すると、逆に充血し赤くなる症状をいいます。

 

ここで重要なことは

①関節に炎症を起こす原因不明の病気
②発症早期はあまりハッキリと症状が出ないことが多い
③変形した関節を抱えた状態になり生活が困難になる
④全身病である

ということです。

 

治療の目標

関節リウマチは治らない病気と言われています。

だから関節リウマチでは治癒という言葉は使いません。

 

関節リウマチの症状が改善した状態を「寛解」といいます。

寛解とは病気が進行せず、症状が沈静化している状態を言います。

 

治療の目標は「寛解させて、その状態を維持していくこと」になるわけです。

 

つまりリウマチとは一生付き合っていく必要があります。

治療では「リウマチとどのように付き合っていくか」がテーマになるわけです。

 

一生付き合っていくうえでものすごく重要なことがあります。

 

それは感情が揺さぶられないということです。

人間の行動は感情によって引き起こされます。

 

リウマチ治療は継続が必要なので、いちいち感情に左右されて、やったりやらなかったりでは絶対に改善しません。

だからリウマチ治療では病状に一喜一憂しないで、正面からじっくりと治療に取り組む姿勢と心構えが重要になります。

 

早期発見・早期治療が極めて重要になります。

なぜなら発症初期が最も関節破壊が進むと言われているからです。

 

破壊された関節は二度と元に戻りません。

すごく当たり前の話ですが、破壊された関節が多いほど、生活での動作や姿勢は困難になります。

おそらくあなたがイメージしているより何倍、何十倍も生活がしにくくなります。

 

リウマチだと診断されたら、迷っている暇はありません。

しっかりとリウマチと向き合って継続して治療をおこなうことが重要です。

 

ここで重要なのは

⑤治療の目標は「寛解させて、その状態を維持していくこと」
⑥正面からじっくりと治療に取り組む姿勢と心構え
⑦早期発見・早期治療が必要

ということです。

 

ここまでのことをまとめると

①関節に炎症を起こす原因不明の病気
②発症早期はあまりハッキリと症状が出ないことが多い
③変形した関節を抱えた状態になり生活が困難になる
④全身病である
⑤治療の目標は「寛解させて、その状態を維持していくこと」
⑥正面からじっくりと治療に取り組む姿勢と心構え
⑦早期発見・早期治療が必要

このようなことがわかります。

 

原因不明である。

もうこの時点でリウマチが厄介な病気であることがわかると思います。

 

そして早期発見・早期治療が必要であるにもかかわらず、発症早期はあまりハッキリとした症状が出ないんですでね。

早期発見したいのに検査で出ない可能性があるということです。

 

炎症によって体に痛みはあらわれて、関節が破壊されて変形してしまい、生活で体が動かしにくくなります。

それ以外にも全身症状がたくさんあらわれます。

 

完治しない病気なので、症状を落ち着かせてそれを維持する「寛解」が目標になります。

つまり一生リウマチと向き合っていく必要があるということです。

そのためには正面からじっくりと治療に取り組む姿勢と心構えが大事になります。

 

いかがでしょうか。

リウマチはとても複雑で大変な病気なのです。

 

だからリウマチかもしれないと思い病院で検査をしても、検査結果やお医者さんの判断に対して疑ってしまったり、治療をするべきか迷ってしまうのは当たり前のことなんです。

 

「リウマチかも…」と思って悩んでいる人はあなただけではありません。

それだけは覚えておいてください。

 

検査の受けとめ方について

あなたがリウマチの疑いがあると感じるタイミングというのは、

  • リウマチのような症状が出た時
  • 健康診断や人間ドッグなどでリウマチである可能性が示す結果が出た時

大体この2つだと思います。

 

その人の状況によって

  • 即治療が必要なのか
  • 細かい検査が必要なのか
  • 様子見でいいのか

など様々なケースがあると思います。

 

だからこそ「あなたがどんな状況であるのか」なるべく正確に知ることが重要になります。

 

「でも状況って、その人によってまったく違うんじゃないの?」

 

確かにそうなんですが、ある程度の分類は可能です。

そして大体の場合、どれか近いものはあるでしょう。

 

どんな分類かというと…

①リウマチのような症状を体感している、そして検査結果が陽性
②リウマチのような症状を体感している、しかし検査結果は陰性
③リウマチのような症状を体感していない、しかし検査結果は陽性
④リウマチのような症状はしていない、そして検査結果は陰性

こんな感じです。

 

で、①なんですが、明らかにリウマチです。

リウマチの症状が出ていて、検査結果が陽性であれば、だれがどう見てもリウマチなので即治療を始めるべきです。

 

そして④なんですが、リウマチではないでしょう。

リウマチの症状もないし、検査結果も陰性であれば、だれがどう見てもリウマチではないのでリウマチの治療をする必要はありません。

 

ここまではいいんです。

 

複雑なのが

リウマチのような症状を体感している、しかし検査結果は陰性
リウマチのような症状を体感していない、しかし検査結果は陽性

この2つなわけです。

 

この場合、

  • すぐに治療をするべきなのかどうか
  • 細かい検査が必要なのか
  • 様子見でいいのか

 

これらのことがわからなくなるのです。

 

リウマチの診断が簡単ではない理由

リウマチの診断には血液検査とレントゲン検査などの画像検査がおこなわれます。

リウマチの診断の厄介なところは、1つの検査結果ではリウマチであるかどうかを判断できない点です。

 

例えばリウマトイド因子という検査項目があります。

自分の体内のタンパク質に対して作られる抗体の有無を調べる検査です。

この因子を持っている人はリウマチ患者さんの70~80%といわれています。

するとこの項目が陽性ならリウマチであると診断されそうな感じってしますよね。

 

でも関節リウマチではない人が陽性になることが20%くらいあるんです。

 

つまり何の症状もない健常者でも陽性となることがあるということです。

診断にあたっては重要な指針となりますが、これだけで確定はできないわけです。

 

またシェーグレン症候群や全身性エリテマトーデス(SLE)などの他の膠原病でも30%以上が陽性となります。

 

つまりリウマトイド因子だけでは別の病気である可能性も否定できないというわけです。

 

リウマトイド因子よりも関節リウマチである可能性が判断できる検査に抗CCP抗体検査というのがあります。

 

抗CCP抗体検査は関節リウマチ患者さんの約80%で陽性、関節リウマチではない患者さんでは90%以上が陰性で、より正確な検査とされています。

 

それでも100%であるわけではないので、これだけではリウマチかどうかの判断はできないのです。

 

だからこそ他の検査や所見と合わせて総合的に判断する必要があるのです。

 

血液検査

ここからは検査についてお伝えします。

まずは血液検査。

 

血液検査では主に炎症や免疫の状態をみていきます。

 

炎症検査

赤血球沈降速度(赤沈もしくは血沈)

炎症が強いと値が高くなる。リウマチの進行度を判断できる基準になる。

正常値は20mm以下 ( 女性 )・10mm以下 ( 男性 )

赤血球沈降速度は赤血球が1時間にどのくらい沈むかを数値で表したものです。

体内のどこかで炎症を起こしていると、沈む速度が速くなります。

 

CRP

炎症の程度が判断できる。

正常値は0.3mg/dL以下。

最近では、時間がかからないCRPで炎症の程度をみます。

この検査は体内で炎症が起きると、C反応性タンパクが肝臓で作られることを利用し、そのタンパク量を検査します。

 

マトリックスメタロプロテアーゼ3 ( MMP-3 )

滑膜増殖の程度をみて、リウマチの活動性を判断する。

正常値は17.3~59.7 ng/mL ( 女性 )・36.9~121 ng/mL ( 男性 )

関節中の滑膜組織からつくられる酵素で、関節炎がひどくなると、その量はより増加します。

リウマチ診断の補助に使われ、また治療薬の効果を調べるのに役立ちます。

 

免疫検査

リウマトイド因子(RF)

自分の体内のタンパク質に対して作られる抗体の有無を調べる検査です。

正常値は15 IU/mL以下。

この因子を持っている人はリウマチ患者さんの70~80%といわれています。

一方で関節リウマチではない人が陽性になることが20%くらいあります。

 

抗CCP抗体

環状シトルリン化ペプチド ( CCP ) とよばれる物質に対する抗体です。

リウマトイド因子より正確にリウマチである可能性が確認できる検査です。

ごく早期のリウマチでも血液中にみられることから、早期診断に使われています。

 

そのほかの検査

リウマチの活動期には貧血 ( 赤血球の減少 ) がみられます。

また、血清総タンパクとアルブミン値も低下します。

反対に、白血球と血小板数は増加し、グロブリン値、アルカリホスファターゼ値が上昇することもあります。

 

画像検査

画像検査はレントゲンやCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などで検査をおこないます。

特にレントゲンは関節破壊の程度をみるときにもおこなわれるものです。

 

最近は撮影技術が進歩し、骨の状況が詳細にわかるようになってきています。

関節リウマチが進行すると、骨にネズミがかじったような陰影が見えます。

さらに関節の隙間がが少なくなり、やがて骨同士がくっついてしまいます。

 

関節リウマチではレントゲン撮影ではわからない程度の骨破壊が起こっていることが最近明らかになっています。

このような早期の骨の病変もMRIなどで発見できるようになりました

 

画像検査の種類

レントゲン撮影

主に骨や関節の変化、変形を調べます。

 

CT

リウマチでは特に肺を調べます。

リウマチは全身性にも炎症性の多臓器障害を起こすことがあります。

中でも、肺は最も代表的な障害臓器で肺が侵されるとの将来の生活に大きな悪影響を及ぼします。

 

MRI

リウマチでは滑膜炎などの有無を調べます。

関節で炎症が続くと、関節の中にある滑膜に血管や細胞が増え、滑膜が腫れます。

腫れ上がった滑膜は軟骨部分や人体を破壊し、進行すれば骨まで破壊してしまいます。

 

超音波検査(エコー)

リウマチでは滑膜炎の有無を調べます。

 

骨密度検査

骨の脆さ(骨密度)を調べます。

 

関節鏡検査

内視鏡を挿入して関節内部を観察します。

 

「難しい!」検査結果の捉え方について

リウマチのような症状を体感している、しかし検査結果は陰性

ケース1

明らかにリウマチのような症状があらわれ始めていて、血液検査でリウマトイド因子やCRPが陽性、でもレントゲンでは変形は認められないというケースです。

この場合は厳密には血液検査は陽性なのですが、画像では病気の進行があらわれていないケースです。

 

リウマチはすべての所見を見て総合的に判断します。

だからこのようなケースでは、お医者さんによっては「リウマチであると確定できない」という判断がでる場合があります。

しかし先生が変われば、リウマチの症状があって血液検査が陽性なのだから、発症早期リウマチである可能性が高いと判断したりします。

 

だからこのケースでは画像検査でレントゲンに加えて超音波検査(エコー検査)MRI検査もおこなう方がいいでしょう。

 

超音波検査(エコー検査)やMRI検査によって別の原因がわかることもあれば、まだ気がついていない骨びらんや骨浮腫といった「これから進行するであろう病巣をみつけること」もできる場合があるからです。

 

「リウマチと確定していない」場合はなるべく早く診断が確定することが重要になります。

そしてリウマチであった場合は積極的に治療を進めていくことが重要です。

 

 

ケース2

こちらのケースも明らかにリウマチの症状があらわれています。

でも今度のケースは血液検査も陰性でレントゲンでも変形が認められないというパターンです。

 

「リウマチのような症状はあるけど、検査結果ではリウマチと出てないから、リウマチではないかも…」と考える人もいるかもしれません。

 

しかしリウマチの始まり方はこのようなケースもあります。

発症早期のリウマチは検査結果が陰性になることは珍しいことではないのです。

 

だからこちらの場合もできるだけ早く、そして正確にリウマチの診断を受けて、積極的に関節リウマチの治療をしていくことが重要です。

 

その行動こそが関節破壊や変形の予防になります。

 

きわめて早期の関節リウマチの可能性も十分にあるので、症状のある関節の超音波検査(エコー検査)MRI検査で早期の関節炎を検出する必要があります。

 

血液検査でも抗CCP抗体のような早期の関節リウマチ診断に有用な検査をする方がいいかもしれません。

 

このような点からも症状が続くのであれば、より詳しく調べられる検査を定期的にしたほうがいいでしょう。

 

つまり症状があらわれている場合は「診断を確定する」ということが極めて重要になるということです。

場合によってはリウマチ以外の病気を診断されることもあるでしょう。

 

リウマチのような症状を体感していない、しかし検査結果は陽性

ケース3

人間ドックに行って、リウマトイド因子が陽性と出る人がいます。

リウマチの自覚症状は無いけど、リウマチである可能性があるといった状態。

 

この場合はもう少し精度が高い検査をした方がいいでしょう。

その1つが抗CCP抗体検査です。

 

リウマトイド因子は一般に関節リウマチの患者さんの70〜80%が陽性となる一方で、関節リウマチではない人が陽性になることが20%くらいあります。

つまり、何の症状もない健常者でも陽性となることがあるというわけです。

 

一方、抗CCP抗体検査は関節リウマチ患者さんの約80%で陽性、関節リウマチではない患者さんでは90%以上が陰性で、より正確な検査とされています。

したがって、関節リウマチかどうかを判断する場合は抗CCP抗体検査の方が優れている検査といえます

 

ただし、抗体が陽性であるというだけでは治療の必要はありません。

実際には関節の腫れや痛みなどの症状が出てからしっかりと詳しい検査をすればいいでしょう。

定期的に何か検査を受け続ける必要はありません。

 

 

ケース4

まだ自覚する症状はないけど、家族がリウマチにかかっていて、その人自身もリウマトイド因子が陽性であるというパターンです。

リウマチは、強くはありませんが遺伝性はあると言われています。

そして先程も述べたようにリウマトイド因子が陽性だからといって、必ずリウマチであるかというとそうではありません。

 

リウマトイド因子はシェーグレン症候群や全身性エリテマトーデス(SLE)などの他の膠原病の患者さんでも30%以上が陽性となりますし、20%くらいの健康な人でも陽性となることがあります。

 

したがって、それが病的な意味をもっているのかどうかは、症状や他の検査所見を参考に判断する必要があります。

家族に関節リウマチの方がいるならば、一応専門医を受診して詳しい検査を受けてみてもいいのではないでしょうか。

 

このように症状が出ていない場合は「すぐに診断が必要」というわけではなく、心配なら検査を受けてみるとよいのではないかという感じです。

基本的には症状が出はじめたら、すぐに行動を起こせばよいと思います。

 

ただ心配なら、安心するためにより精度の高い検査を受けておくこともありなのではないでしょうか。

 

どうするかはケースバイケース

リウマチであるかどうかの診断はいくつもの所見から総合的に判断するため、その先生の考え方や経験によって診断が変わってきます。

だから先生によって見解に相違があるのは仕方がないことです。

 

また、あなたの体の状態も常に変わり続けています。

昨日まで検査結果が陰性だった人が、次の日に陽性になるということはあり得ることなんですね。

 

このようにリウマチは白黒をハッキリできない部分もあります。

 

グレーで曖昧であるからこそ、お医者さんや治療家とのコミュニケーションがものすごく重要な意味を持ってきます

 

あなたが何をしなきゃいけないかは、本当にケースバイケースです。

だからこそ、あなたが今置かれている状況を、あなた自身がしっかりと理解できるように聞き出す必要があるのです。

 

お医者さんも治療家もあなたに理解してもらえるように頑張って説明をします。

しかし、あなたがどのくらい理解しているのかまでは判断しきれません。

だからこそ、わからないことはわかるまで確認していただきたいのです。

 

あなたと医療従事者がどのくらい正確な情報を共有できるのか。

これが本当に重要です。

 

正確な情報を共有できるほど、あなたは質の高い医療を受けられる可能性は高まるのです。

 

治療法について

最後に、あなたが受ける治療法はどんなものがあるかを少しお話します。

 

検査結果から治療を開始するかどうかを判断するときも、迷うことはたくさんあります。

そしてどのような治療を受けていくかというのも、けっこう頭を悩ませる問題です。

 

まず最初にある選択肢は、診断を受けた病院で治療を受けるかどうかでしょう。

これはお医者さんの話を聞いて、あなたが納得したうえで必要であると感じたら受ければよいでしょう。

 

病院での治療は基本的に西洋医学になります。

  • 薬物療法
  • リハビリテーション療法
  • 手術療法
  • 基礎療法

この4つがリウマチ治療のベースとなります。

 

以前は不治の病と言われていたリウマチですが、ここ十数年のリウマチ治療の進歩はすさまじく、症状を抑えられている状態である「寛解」に導ける確率が飛躍的に向上しました。

それでも100%の人が寛解に至っているわけではなく、西洋医学がベースである病院でのリウマチ治療以外の方法を探している人も数多くいます

 

その方法の1つが東洋医学になります。

 

基本的に西洋医学の考え方は投薬や手術により、悪い部分を取り除いて治すことを主とした治療法です。

わかりやすく言えば、体の外から悪い部分へ直接対処することができるため即効性もあり、近年先進国の医療機関では西洋医学が主流となっています。

 

東洋医学は体の内側から治療する、あるいは病気になる前に防ぐ治療法です。

具体的な治療法としては徒手療法、鍼や灸、あん摩、漢方薬などが挙げられます。

 

西洋医学、東洋医学の話になるとよくあるのが、

「西洋医学でダメだったから東洋医学にするべきだ」みたいな考え方があります。

 

なんというか、対立した考え方を持っているというか、そんな感じです。

こういう考え方の人は医療従事者にもいるし、患者さんにもいるでしょう。

 

私は整体がメインになるので、東洋医学寄りの人間です。

でも私は西洋医学がダメだから東洋医学にしろとは言いません。

 

むしろ「いいとこ取り」をしてほしいんですね。

 

私はリウマチのような難しい病気は、様々な観点から様々な方法でアプローチする必要があると考えています。

リウマチの治療って、やらなきゃいけないことたくさんあるんですよ。

 

リウマチは

  • 免疫の異常で、炎症が起こって関節が破壊されて、変形する。
  • 炎症を起こしているから痛みも伴う。
  • 炎症が収まらないと血管や内蔵に炎症は広がって全身に症状があらわれる。

そんな病気です。

 

だから

  • 免疫に対してのアプローチ。
  • 炎症に対してのアプローチ。
  • 痛みに対してのアプローチ。
  • 関節破壊、変形に対してのアプローチ。
  • 全身症状に対してのアプローチ。

などなど。

 

やるべきことはたくさんあるわけです。

 

それなのに1つの治療法ですべて解決しようとするから上手くいかないわけです。

それならいいとこ取りをしてしまおうというわけです。

 

ザックリと考えると

  • 症状自体のコントロールは西洋医学の薬を中心に考える。
  • 体自体を健康な状態に近づけるのは東洋医学の手技療法を中心に考える。

 

すると総合的な視点からリウマチ治療がおこなえて、より高い効果が期待できるのです。

 

東洋医学を取り入れたほうがいい理由

東洋医学は体の内側から治療する、あるいは病気になる前に防ぐ治療法です。

当院では整体を中心にした東洋医学的アプローチをおこなっています。

 

当院が考える治療の柱は3つあります。

  • 体のバランスや使い方の改善
  • 生活習慣そのものの改善
  • 精神的ストレスへの対応

この3つです。

 

この3つをやっていただくことで体の内側から治療することにつながります。

体の土台自体がしっかりしてくると薬の効きも良くなります。

すると西洋医学的アプローチである薬物療法との相乗効果も期待できるわけです。

 

リウマチ治療は様々な視点から総合的に治療をおこなっていく必要があります。

このようにいいとこ取りをして、相乗効果が得られるのはものすごくプラスなことなのです。

 

では1つずつ簡単に説明させていただきます。

 

体のバランスや使い方の改善

これはどんな病気や痛みにも言えることなんですが、体のバランスが悪い人ほど病気になりやすく、痛みがあらわれやすい傾向にあります。

そして体のバランスが悪い人ほど、体が改善しにくいのです。

なぜかというと、体のバランスが悪い人ほど自律神経が乱れ、自然治癒力の働きが低下するからです。

 

体を改善させるのは基本的には自然治癒力です。

自然治癒力が高い状態であるほど免疫力や回復力が高まるのです。

 

体のバランスを整えるための方法は2つ

  • 整体を受ける
  • 日常生活での体の使い方を改善する

ということです。

 

体のバランスが悪い状態というのは、体が歪んでいる状態です。

そのためには体の歪みを整えることが重要になります。

 

そして体を整える方法としては体操などの方法もありますが、専門家の整体を受けることが最も確実で早いでしょう。

特に自律神経の働きを高めたいなら、頚椎(首の骨)、仙骨(骨盤の中心にある骨)、踵(かかと)を高い精度で整えることが重要になります。

 

そもそも、なんで体は歪んでしまうのでしょうか。

それは日常生活でクセのある体の使い方をしているからです。

 

すごく当たり前の話ですが、日常生活の動作や姿勢をすべてをバランスよくおこなうことはできません。

必ず何かしらの偏りやクセが生じます。

それが蓄積して、その状態を脳が記憶して体の歪みが定着していくのです。

 

体を整体で整えたとしても、生活での体の使い方が変わらなければ、すぐに歪みは戻ってしまいます。

つまり体の使い方自体も変えていく必要があります。

それが日常生活の体の使い方を改善するということです。

 

そのためには、まず日常生活のどのような動作や姿勢があなたの体を歪ませているかを把握します。

その動作や姿勢を減らし、正しい動作や姿勢を増やすことで歪みが入りにくい体を作っていきます。

 

生活習慣そのものの改善

病気になったり、体が痛くなる原因には生活習慣も関係があります。

 

生活習慣とは毎日の積み重ねなので、生活習慣が良い人ほど健康になりやすく、生活習慣が悪い人ほど不健康になっていきます。

このことを頭では理解できても、感覚として自覚している人は多くありません。

だからついつい生活習慣を乱してしまう人は多いのです。

 

そして気が付いた時には体が不調になっているというわけです。

 

生活習慣を改善させるための基本は

  • 規則正しい生活を送る
  • 食生活を改善する

この2つが重要になります。

 

規則正しい生活を送ることはものすごく重要です。

体は毎日一定のリズムで生活できる方が自律神経が整いやすいからです。

自律神経は朝起きると活動するために交感神経が活発になり、夜が近づくにつれて休息するために副交感神経が活発になります。

規則正しい生活を送るだけでも自律神経は整いやすくなり、それだけでも免疫力や回復力が高まります。

 

次に食生活についてです。

体は体内に取り込んだ食品によって作られます。

すごく当たり前の話ですが健康に良くてバランスがとれた食事をする人の方が、健康に悪い食事をする人に比べるとはるかに健康な体になります

リウマチのような病気の人は、食生活も乱れている人が多く、リウマチの症状を悪化させるものばかり摂取しているということも少なくありません。

食生活の見直しは絶対にやった方がいいことの1つになります。

 

精神的ストレスへの対応

同じような体の不調や痛みを感じていている2人がいたとします。

1人はポジティブ思考で痛みもなんとかなるだろうと楽観的。

もう1人はネガティブ思考で痛みがずっと消えなかったらどうしようと悲観的。

 

この場合は明らかに楽観的な人の方が早く改善します。

 

なぜなら、体の痛みも病気も精神状態に大きな影響を受けてしまうからです。

精神状態が悪くなると自然治癒力が低下し、回復力や免疫力も低下してしまうのです。

だから病気は治りにくくなるし、痛みも改善しにくくなってしまうのです。

 

ネガティブ思考の人は本当に改善しにくいんですよ。

少し良くなっても、すぐに元に戻ってしまったり、なかなか改善の流れにならなかったりします。

 

このように精神状態は体の改善に対して大きな影響力があるわけです。

だからこそ精神的ストレスに対して何かしらの対応が必要になってきます。

 

どんなに良い治療を受けたとしても、どんなに規則正しい生活をしたとしても精神的ストレスが強いと簡単に台無しになってしまいます

 

本気で改善させたいなら、精神的ストレスに対しての対応もしっかり考えていく必要があります。

 

 

いかがでしょうか。

 

  • 体のバランスや使い方の改善
  • 生活習慣そのものの改善
  • 精神的ストレスへの対応

この3つの健康に良いことをしっかりと実行していければ、これだけでもリウマチの症状を軽減できる可能性があります。

 

まとめ

リウマチは早期発見、早期治療が必要な病気であるにもかかわらず、早期の診断が難しい病気でもあります。

 

そのため検査結果や先生の判断によっては

  • 治療をするべきなのか
  • 定期的に検査を受けるべきなのか
  • 様子見でいいのか

迷ってしまいますよね。

 

だけどそういう病気であるとわかっていれば、必要な行動もわかってくるでしょう。

 

症状がすでにあらわれているけど、検査が陰性なら、より詳しい検査をして診断を確定させる

そして治療を始める。

 

検査結果が陽性だけど、症状はまだあらわれていないなら、症状が出るまで様子見でも構わない

心配なら、より詳しい検査をするのも有り。

 

そしてお医者さんや治療家とのコミュニケーションが本当に大事になります。

よく相談して、最適な方法を見つけてください。

 

治療をするなら西洋医学と東洋医学のいいとこ取りがおススメです。

1つの治療にこだわりすぎないで、柔軟な対応をしてくださいね!

 

いかがだったでしょうか。

このように、リウマチの検査や診断は簡単なことではありません。

 

だからこそ確実に一歩ずつ前進していくことが重要になります。

ぜひこのブログの内容を参考にしてみてくださいね!

 

 

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